• 福島県
    • 南相馬市 2011.3.26
    • 南相馬市 2011.4.3
    • 新地町 2011.3.27
    • 新地町 2011.4.3
    • 松川浦 2011.4.3
  • 宮城県
    • 仙台港 2011.3.27
    • 石巻市 石原軍団 2011.4.16-17
    • 石巻市 2011.4.14-15
    • 石巻市牡鹿半島 2011.5.4
    • 女川町 2011.4.14-15
    • 女川町 筧あゆみ 2011.4.14-15
    • 女川町 2011.4.26
    • 南三陸町 2011.4.26
    • 気仙沼 2011.5.4
  • 岩手県
    • 陸前高田市 2011.4.15
    • 陸前高田市 2011.5.4
  • その他
    • 被災地に咲く 2011.4.26-27
    • 船の墓場 2011.5.4
  • 鈴木高宇オフィシャルホームページ
【被災地に咲く 2011.04.26-27】
  女川町、南三陸町、気仙沼市、釜石市で、薄紅色の桜に出会った。二日間で朝陽を浴びるシーン、青空、夕暮れ、雨模様と様々だ。私は風景写真をメインに行っているが、桜は何処か苦手だった。好きな桜は山形県小国町の一本桜だけで、あとは電線やガードレール、提灯を画面から排除する作業に追われた。HPのライブラリーを観ていただけるとわかると思うのだが、私の風景写真に人工物は入っていない。ところがどうだ、この桜達ときたら、樹の人生においてもこれほど悲惨な最中の開花はないだろう。しかし、この愛おしさ美しさは今まで感じたことのないものだった。電線だって入っていたっていいじゃないか、ガードレールがなんだ、こちらは瓦礫が散乱しクルマが漂流して打ち上がり、トラックや家まで河川に取り残されているのだ。そうなってまで今年も花を咲かせてくれた桜に乾杯したい気持ちになった。この感情は万人に理解されがたいかもしれないが、極端な対比によって生み出された生と死の狭間ではなかろうか。きっとこの桜のように生き残った人々に人生花開け!と、言わんばかりであると感じたのは私一人ではないと願いたい。
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