• 福島県
    • 南相馬市 2011.3.26
    • 南相馬市 2011.4.3
    • 新地町 2011.3.27
    • 新地町 2011.4.3
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    • 仙台港 2011.3.27
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    • 石巻市 2011.4.14-15
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    • 女川町 2011.4.14-15
    • 女川町 筧あゆみ 2011.4.14-15
    • 女川町 2011.4.26
    • 南三陸町 2011.4.26
    • 気仙沼 2011.5.4
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    • 船の墓場 2011.5.4
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【宮城県 仙台港 2011.03.27】
  巨大なコンテナ車がゴロゴロと一面転がっている。クルマも同様に転がっている。20世紀末、世界の終りが来たらこんな恐慌なイメージだったのだろうか。実際はそんな宗教的なことは起こらなかったけれど、現実の津波はそれを起こしてしまった。
  近所の交差点は2週間たっても停電し警察官がクルマを誘導していた。一見社会的秩序は乱れていないように見えた。ガソリンスタンドには列をなし、順番を守っている。ただ給油してみたら実際には9リットルしか入らないクルマもあったという話も聞いた。本当に空のクルマにとってそれは迷惑な話だ。実際私も栃木県で6時間並んで給油したことがある。9リットルの給油で並ぶのは一種の買いだめと同じだろう。東京もスーパーの中が空っぽになるほど買いだめされたが、落ち着いて考えてみれば買いだめの必要はなかったのではなかろうか。
  このキャプションを書いている現在、震災から3週間以上たっている。のど元過ぎてみれば、あれほどエンジンを切ってスタンドに並んでいたのに、現在は駐車場でエンジンかけっぱなしである。毛布の2〜3枚かシュラフがあれば暖をとるのにエンジンをかける必要はないのだが。
  現在、東京も節電に励んでいる。夜間の街灯もひとつ飛ばし間隔で点灯している。実際の灯りはこんなもので十分ではなかろうか。この震災を機に考えてみる価値はあると思う。