【宮城県気仙沼市 2011.05.04】
階上中学校(はしかみ)の避難所を訪れた。校庭には仮設住宅の建設が進んでいて、被災者を励ますメッセージが書き込まれた鯉のぼりが風に泳いでいる。ふとテントを見ると中では黙々と作業が進められていた。写真の修復(水洗、乾燥、整理)だ。女川では筧あゆみさんを紹介させていただいたが、ここでは写真の修復が大規模に進められていた。すべてボランティアの人によって行われ、ポケットアルバムに収納までして持ち主に返す役割を果たしている。持ち主が現れるといいですね、と問いかけるとすでに多くの方が引き取りに来られているそうだ。殺伐とした光景ばかり見てきた自分にとって、やはり心和む光景だった。
仮設住宅も完成が迫っていてはいるが、こちらももっと大規模に建築できないのかと歯がゆくなってしまう。問題は土地の確保だけだろうか。材料不足だけだろうか。確かに三陸をクルマで走ってみただけでも平地が極端に少ないのは理解できる。そして国道45号線には高低によって「津波浸水想定区域」なる標識がある。つまりここまで津波の浸水が想定されますよ、という標識だ。今回、これがドンピシャで的中していた。山を崩して平地にするのも簡単なことではないが、これは想定されていた事実である。誰が悪いとは言えないが、こうなる前に何とかしたかった。防災意識の高まっている今、次の世代に津波による人災を無くしたい。
階上中学校(はしかみ)の避難所を訪れた。校庭には仮設住宅の建設が進んでいて、被災者を励ますメッセージが書き込まれた鯉のぼりが風に泳いでいる。ふとテントを見ると中では黙々と作業が進められていた。写真の修復(水洗、乾燥、整理)だ。女川では筧あゆみさんを紹介させていただいたが、ここでは写真の修復が大規模に進められていた。すべてボランティアの人によって行われ、ポケットアルバムに収納までして持ち主に返す役割を果たしている。持ち主が現れるといいですね、と問いかけるとすでに多くの方が引き取りに来られているそうだ。殺伐とした光景ばかり見てきた自分にとって、やはり心和む光景だった。
仮設住宅も完成が迫っていてはいるが、こちらももっと大規模に建築できないのかと歯がゆくなってしまう。問題は土地の確保だけだろうか。材料不足だけだろうか。確かに三陸をクルマで走ってみただけでも平地が極端に少ないのは理解できる。そして国道45号線には高低によって「津波浸水想定区域」なる標識がある。つまりここまで津波の浸水が想定されますよ、という標識だ。今回、これがドンピシャで的中していた。山を崩して平地にするのも簡単なことではないが、これは想定されていた事実である。誰が悪いとは言えないが、こうなる前に何とかしたかった。防災意識の高まっている今、次の世代に津波による人災を無くしたい。
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