東日本大震災に寄せて

  震災と津波で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。私は栃木県で被災しました。震度6強。室内はぐちゃぐちゃ、天井からは照明器具も落下。近所の塀は崩れ、瓦屋根も軒並み落下。プロパンガスも倒れ停電しました。テレビも見られずラジオだけが頼りでしたが、その真相が明らかになるにつれ、事態の深刻さが克明に判明しました。
  今回、2週間たって東北道が開通し福島県南相馬市から仙台市にかけて取材しましたが、津波によるダメージが深刻でした。南相馬市では30km圏外でも福島第一発電所の放射能事故の影響を受け、ゴーストタウンのように人がいませんでした。風評被害も深刻で正確な情報を正しく判断する能力も問われます。
  太平洋側約500kmにかけての損害額は計り知れず、国や自治体だけでの復興は難しいと判断しました。私たちにできること、まずは募金や義援金ではないでしょうか。100円でもかまいません。長期にわたり時々でいいから募金や義援金の参加を呼びかけたく、デザイナーの樋口由生子さんの協力を得て、このコーナーを開設しました。
  また、オリジナルプリントは、今後当面、経費を差し引いた利益の全額を日本赤十字社、および国境なき医師団に寄付することにしました。ご理解いただける皆様の参加をお願い申し上げます。
写真家 鈴木高宇
   東北地方太平洋沖地震で被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
   震災があって気づかされる現代の豊かさや、人との繋がりの大切さ、思いやる気持ち…。「日々の暮らし」が どれだけ幸福なものなのかを改めて実感しました。そして日々報道される現実を目の当たりにし、私は被災して いない人がいつもの生活を送ることに罪悪感を感じる【サバイバーギルティー】に陥りました。
   そんな時、鈴木さんから「何か出来ることはないだろうか」とお話があり、私は、ショックを受けていていも 何も始まらない…少しでも力になれれば!と思い協力させていただくことになりました。
   今この瞬間をどう「生きるか」ではなく、どう「生きていくか」。現実に目を向け、それを受け止めて未来に 希望を託す被災者の方々の力強さを本当に素晴らしく思います。1日も早く安堵が訪れることを願っています。
樋口 由生子
東日本大震災 特設コーナー
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